前回の記事はこちらから

心の檻から抜け出すためのキーになるのは、脳梁の接続を良くすることにあるのではないかと考えています。
脳梁の接続を良くするための遺伝子コードは、「TCF20(ティーシーエフニジュウ)の還元」です。
この遺伝子コードがよく効く場面のひとつは、相手の言葉に左右されてしまったとき。
相手の反応に引っ掛かることがあると、「間違えたことをしてしまったかな」と不安になり、そのことばかりをぐるぐる考えて、自信をなくして次の一歩が踏み出せなくなる。
例えば架空の例として、「頼んだのはいつだったっけ?あ、もう1週間前か。時間が経つのって早いね〜」と言われたとします。
左脳では、まず言葉だけを受け取って、「相手は私に仕事を頼んでからの時間の経過が早いと感じている」と認識します。
そして、論理的なことも担当している左脳が、「え?この仕事は普通2週間かけてやるものだから、全然早くないけど?」と矛盾も感じてしまう。
右脳では相手から、相手の発言や反応の背景をキャッチし、「この反応は相手の事情」と理解します。
だから、脳梁の働きがうまくいっているのだったら、左脳で論理的な矛盾を分析して、そして右脳の感覚が統合されて「あ、この人はこの仕事にかかる期間を知らないんだ」となり、じゃあ、「これは2週間かかる仕事なんですよ!」と伝えればいいか、というふうに、建設的なコミュニケーションができる。
でも、脳梁の働きがうまくいっていないと、右脳の感覚が置いてけぼりになって、左脳の分析だけがどんどん進み、「もしかして仕事が遅いって嫌味を言われてる?」となって、「ムカつく〜〜!この仕事やってみなさいよ!!」と、相手のことが頭から離れない。
そして、怒ったかと思えば、2週間が相場の仕事でも、「やっぱり1週間で終わらない私はダメなんじゃ…」と自信をなくし、やる気が出なくなってしまう。
思考が作り出す檻の中に、感情が閉じ込められてしまった時、「TCF20(ティーシーエフニジュウ)の還元」を唱えると、さっきまで感じていた憂鬱な気持ちが、知らない間になくなっていて、「あれ?次の一歩を踏み出せている!」となるから不思議。
脳梁は、これまで断絶されていた思考と感情を繋ぐ橋。
そう、心の檻から抜け出すための脱出経路なのです。
(つづく)
続きはこちらから

コメント