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私は一生懸命に事務仕事をしている時に、メールや電話がきて意識がそれてしまうと、さっきまでやっていたことを忘れてしまいます。
忘れないように電話の要件を終わらせて、さっきまで入力していた続きは…えっと、なんだっけ?という感じ。
だから、思い出すのに時間がかかって、なかなか仕事を終えることができない。
そんな時、私の頭の中では、脳梁がきちんと接続されておらず、右脳と左脳の電圧差が生じて、サージが起きてしまっている。
サージとは過電流のことで、つまり右脳と左脳を繋ぐ神経の束に、ビビビ!と電気が走って、その衝撃で記憶が飛んでしまうということ。
なぜこのようなことが起こるか?というと、私は事務仕事を自分の力で一生懸命やろうとしているから。
そう、意識的に頑張ろうとすればするほど、頭で考えようとして、左脳優位になってしまいます。
左脳優位ということは、右脳の「自分が今どこにいるか」を感じる空間認識の機能が使えていない。
だから、右脳と左脳の電圧差のせいで、中継地点の脳梁で電流が発生してしまいます。
脳梁を繋いで、空間認識が使えるようになると、右脳がバックグラウンドで常にいろんなことを処理してくれるので、自力で考えようとしなくても自然に「今必要なこと」に集中できて、マルチタスクができるようになっていきます。
つまり、右脳がマルチタスクをしてくれているので、左脳はシングルタスクをすればいい。(シングルタスク=一度に一つの作業に集中して取り組むこと。)
自分で考えようとするのは、今取り組んでいる目の前の仕事だけでいいということです。
目の前の仕事だけに取り組んでいると、今の仕事が終わったら次、という感じで、それらを一つずつ積み重ねていくことができ、驚くほど早く仕事が終わっていきます。
そう、今から踏み出す一歩だけに集中していくと、右脳が次に踏み出す一歩を用意してくれて、私は気づいたら心の檻から抜け出し、今まで見たことのない景色を眺めることができるんです。
(脳梁/おわり)
<参考>
大嶋先生 2020年3月11日のブログ『催眠でマルチタスクの優先順位を無意識さんに任せる』