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1歳〜3歳半ごろのトイレットトレーニングの時期に遡って心の傷を見ていくと面白い。
排泄ができたことを親が喜んでくれたら、子どもは安心感を感じられ、手放すことに抵抗を感じない大人になっていく。
しかしコレクタータイプは、親に自分の排泄を事務的な対応で処理されたり、汚い!と批判的に反応されたりした経験があり、「出しても満たされない」と学習してしまっています。
だから当時得られなかった情緒的な温かさを求めて、ものを溜め込んでしまう。
不思議なのは、同じ「溜め込む」性格の貯金タイプなどとは違い、お金はどんどん減っていってしまうこと。
同じ溜め込むなら、ものではなくてお金だったらいいのに…と思うところですが、コレクタータイプがお金を貯められず、ものを溜め込んでしまうのは、それらの価値のあり方にあります。
トイレットトレーニングは、排泄という身体感覚を通して「安心」や「恥」を学ぶ時期。
その時期に身体感覚を通して「安心」を得られなかったコレクタータイプは、体が「安心」できる何かを手に入れようとします。
「もの」は、体が触れられる・見える・所有できるものとして実感できる。
だから、コレクタータイプはそれらの中に「安心」を見出そうとします。
古い手紙や香水瓶、ノート、ぬいぐるみや思い出の品などは、その時代を生きた自分の心の一部として「形」にして残すことができ、それらを持っていることが「安心」なのです。
対してお金とは抽象的なもので、数が減ったり増えたりするだけなので、持っている感じがしません。
しかし、レジでお金を出せば、代わりにまた「自分の一部になるもの」が手元に残る。
こうしてコレクタータイプは、「ものを買い過ぎて貯金ができない」と嘆くことになってしまいます。
コレクタータイプにとって価値があるのは、抽象的なお金ではなく、愛のかけらの象徴である「もの」なのです。
ものを買い込んで安心したくなった時は、温かいお風呂に入ったり、温かい飲み物を飲んだり、身体が安心できる時間を過ごしてみると、心に空いた穴が閉じていくのかもしれません。
心地よい時間を過ごせるようになるという意味では、孤独に強くなるヨーグルトもおすすめ。
身体が心地よいと感じる時間を積み重ねると、本来の自分らしい選択ができるようになっていきます。
(つづく)

