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支配に入り口があるのなら、出口も必ず存在する

ある人は、愛に悩んでいます。
温かいふれあいを求めているのに、なぜかいつも拒絶されてしまう。

ある人は、お金に悩んでいます。
自分を変えたいと思うのに、変えるだけのお金がない。

ある人は、容姿に悩んでいます。
幼い頃から自分の容姿に良い思い出がなく、自分の容姿をどうしても好きになれない。

ある人は、体の痛みに悩んでいます。
なぜかいつも同じ場所が痛く、薬を飲んでもまた同じ痛みに襲われてしまう。

小さい頃にアタッチメント(※母親と子の間に形成される愛情)がないと、大人になってからも生活するのにとても苦労します。

愛やお金や容姿など、ある特定の分野で一度何かに支配されてしまうと、それは呪いのようになってしまい、人生で何度も同じ問題を繰り返してしまいます。

気づかないストレスが体の痛みとして表出され続けることもあります。

そしてその状況をなんとかしようと、私たちは一生懸命努力します。そしてまたダメなことに気づき、また努力し、またダメだったと負のループから抜けられなくなってしまいます。

ですがどんなに努力してもその悩みが良くならない場合、解決の糸口は本当にそこにあるのでしょうか?

昨日、ある心理セラピストのTEDを観ました。
そこに出てきた絵が、とてもこの状況をよく表していたのでご紹介します。

これは、鉄格子の横にある自由に気づかない人の絵です。

囚われた人が外へ出ようと必死に鉄格子を揺すぶっています。
でも横は開いていて鉄格子がありません。
この人は囚われてはいないのです。

米心理セラピスト ロリ・ゴッドリーブ氏のTEDより


例えば、愛に悩んでいる人は、愛がないから自分の人生はもうダメだという気持ちになります。

「愛」という鉄格子を正面から一生懸命揺らして、そこから抜けようとしているのです。

でも、そこから抜ける糸口は実は真横だったり、後ろだったりするのです。
そして、そのすべての解決への方法は、自分自身の感覚ともっと深く繋がることなのです。

もしお金があるのなら、治療することができます。

もし時間があるのなら、本や動画で先人の知恵をお借りでき、これから辿る道が見えてきます。

もし勇気があるのなら、誰かに答えを求めずに自分の心の内側を見つめることができます。

もし体力があるのなら、運動に集中して自分と深く繋がることができます。

愛の問題の場合、直接誰かに愛を求めて叶わなかった世界が作られていきます。
そして真横の方向から脱出できた場合、あんなに求めても手に入らなかった鉄格子の奥の世界が、思わぬ形で広がっていくのかもしれません。

支配は、支配から抜けられないような巧妙な手口で私たちをがんじがらめにしますが、同時に必ず抜け道があります。

その抜け道に連れ出してくれるのは、 支配しても潰しきれなかったあなたのいいところなのです。

最初は細くて狭い、わずかな光が溢れているような抜け道かもしれませんが、自分の感覚との繋がりを強めることで、だんだんと道が広がっていき、

やがてあなたの身体がすっぽりと通り抜けられるような大きさになっていきます。

そして、通り抜けた先で、本来の自分に出会うのかもしれません。

その日まで、今いるところから踏み出す一歩だけに集中して、小さなステップをひとつずつ積み重ねていけばいいのです。

アメリカの心理セラピスト ロリ・ゴットリーブ氏。引用は6:12ごろから。英語なので字幕をつけてご覧になってください
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この記事を書いた人

心理系に興味があったものの情報系の道に進み、やっぱりカウンセラーが諦められなくて転身。

このHPを作りました。
インターネットワークも脳のネットワークも得意。なんちゃって。

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