私はずっと、誰かの才能に憧れてきました。
誰かの才能を見つけては、いいなあと指を咥え、自分と比べて落ち込んでいたんです。
周りの人が持っているものって、なぜかとてもキラキラ輝いて見えるんですよね。
まるで宝石のように見えてしまう。
それに比べて自分には、一ミリも輝きを放てるようなものがなくて、もうこれ以上絞れない雑巾のような、惨めな気持ちで毎日を過ごしてきました。
あの人のように才能があれば。
あの人が持っているものを私も持っていたら。
どんなに人生が違っただろうと、ずっと考えてきました。
だけど、私の無意識は、私にしかない才能をずっと語りかけてくれていました。
心の中が大嵐だった時も。重たい雲がどんよりと身体中を襲っていた時も。
言葉のナイフを向けられて、外の世界へ出られなくなってしまった時も。
無意識はずっと、私の才能を知らせ続けてくれたんです。
でも私に耳を貸す余裕なんてなくて、どんなに辛い日々でも見ないをふりして、傷だらけのまま誰かの要望に応え続けてきました。
そう、私が一番、無意識や私の才能をぞんざいに扱っていたんです。
でも、無意識は決して私の才能を手放すことをしなかった。
私が無意識の声に耳を傾けた時、そこには幼い頃からずっと変わらない才能があったんです。
気づかなかっただけで、ちゃんと私の中にあった。
【才能】って、生まれつき持っているもの。
気づいたら最後、光に照らされて、キラキラと輝くのを待つだけなんです。
(つづく)
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