3/9 「パズルのピースがはまらない苦しみは先祖のもの」 Blog

FAP療法で人と繋がる喜びを知る

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なぜ人のために生きるのが良くないのか。

それは、人と繋がる喜びを感じることができないからです。

もし、昔の私がそれを聞くと、人のために生きなければ、人と繋がる喜びなんて知ることができないじゃないか!と、絶対にキレていた。

そう、私は自分の大切な人には、自分のできる限りのことをするのが良いことだと思っていました。

それが相手の幸せであり、自分の幸せだと信じて疑わなかった。

だけど、人のために頑張れば頑張るほど、相手は「まだ足りない」と言わんばかりに要求が増えていき、どんどん自分の中のエネルギーを持っていかれて、最終的には枯渇してしまいました。

こんなに相手のために頑張っているのに、誰も私のことを理解してくれない。

そうやって、知らず知らずのうちに孤独さを積み重ねていきました。

FAP療法を続けていくと、人のために頑張ってしまうのは、自分が人から見放されて一人ぼっちになるのが怖かったからだと気づきました。

いつも誰かが私の心の中に住んでいたから、誰かがいないと幸せになれないと思っていたんです。

だから、惨めにも私は相手にしがみつき、目の前の相手の表情ひとつで不安になったり、喜んだりしていた。

自分の人生の舵を、いつも誰かに握らせてきた。

これまでたくさん心理学や心のことを勉強して、「自分を大切に生きる」のが良い人生だと(頭では)知っていたので、疲れた時は買いたいものを素直に買って、食べたいものを素直に食べていました。

でも、FAP療法を続けるうちに、この買い物依存などは、自分の心の中に住む誰かごと自分を大事にしていたということに気づきました。

そう、私はずっと、自分を大切にしているようで、自分の心の中に住む誰かに気を遣ってきたんです。

自分の感情を犠牲にして。

FAP療法を続けていくと、私の心の中に住む人たちがどんどんと帰っていきました。

すると私の心はスペースが広がって、自分のために気を遣えるようになってきた。

そうすると、不思議なことに、「人と通じ合えなくてもいいや」という気持ちが湧いてきたんです。

誰かに理解されなくても、私が私のことを理解してあげられたらそれでいいや。

そして、誰かに自分を理解してもらうために、必死になってしていた行動がどんどんと減っていきました。

自分のことを本当に大事にできるようになってくると、相手の話が耳に届くようになってきたんです。

私はこれまで、相手の話を聞いて、誰よりも私が相手のことを理解してあげていると思っていた。

だけど、本当は自分の経験や考えに絡めてしか、理解できていなかったと気づいたんです。

だって、相手が自分の知らない考えをすると、自分の知らない世界にいってしまって、置いていかれたような気がして、受け入れられないから。

相手の話を心の目で聞けるようになると、これまで無意識にシャットアウトしていた相手の世界観が、心の中でどんどんと広がっていくように。

すると、相手が伝えたかったことが見えてきて、相手の心に触れることができるようになり、私はこれまで経験することができなかった、人と繋がる喜びを知ったのです。

私の無意識と相手の無意識が触れ合う時、広がる話に合わせて私たちの世界も広がっていき、私は私の思いを言葉に乗せられるようになっていった。

そして、目の前の相手と通じ合える喜びを、感じられるようになりました。

それは、これまで自分を犠牲にして他人を大事にしてきた時に感じた、愛されている幻覚を見るような偽りの喜びや息苦しさを伴う、気分の重い繋がりとは違って、穏やかで、だけど心が震える喜びなのです。

(つづく)

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この記事を書いた人

心理系に興味があったものの情報系の道に進み、やっぱりカウンセラーが諦められなくて転身。

このHPを作りました。
インターネットワークも脳のネットワークも得意。なんちゃって。

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