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当サロンのコンセプトでもある「バタフライ効果」は、「ブラジルでの蝶の羽ばたきがテキサスで竜巻を起こす」、つまり「非常に小さな出来事が最終的に予想もしていなかったものすごく大きな出来事に変わる」という意味です。
私は学生の頃、自分の価値は石ころよりも低いので、影響力なんてないと思っていました。
道端に転がっている石ころの方が、自分よりもずっとずっと価値があって、石ころよりも価値の低い私は、誰かに気にかけてもらえる存在ではないと、本気で思っていた。
その原因のひとつは、心の傷があるために言葉と表情が一致しなかったことです。
だから言葉ではNOと言っているのに、表情は「もっと侵入されてもまだ大丈夫」という顔をしているから、余計なことを押し付けられちゃう。
私は嫌だと言っているはずなのにいろんなことを押し付けられて、自分の言葉には価値がないのかもしれないと感じていました。
物事がスムーズに進まないので、石ころ以下の私が相手に影響を与えようと思うと、大声を出して、大騒ぎする必要があった。
それは、価値がない私なんかが何をしても誰も傷つかないから、何をしても許されるという傲慢さの現れでもありました(それはそれで影響力があったのかも?)。
FAP療法を続けていくと、表情と言葉が一致するようになっていき、私の一言が相手に伝わるようになってきました。
NOと言っている時にNOという顔をしているのだから、「これ以上侵入してはいけないな」と相手が察してくれるようになったからです。
でも面白いのは、私が言葉を発しなくても、相手の出方が変わるようになってきたこと。
絶対に返したくない連絡が送信取消されていたり、逆に嬉しい連絡が来たり、向こうから仕事がやってきたり、冷たい対応が優しくなったり、自分にとってラッキーと思うように、現実が変化していきました。
前にも少し書きましたけど、私の通る道を開けるために、無意識が取り計らってくれたような感じ。
FAP療法で催眠状態に入ると、自分の見ている現実が、目に見えない無意識の世界ではどのようになっているのか、心で腑に落ちる時があります。
これまで無意識の世界で重荷を背負わされ続ける役割だったのが、FAP療法で「もう背負わなーい!」と重荷を投げ出して自由になることで、無意識のパワーバランスが変わると、不思議なことが起こります。
トラウマちゃんだった私は、今の自分の現実を変えるために、いつも相手をなんとか変えようとしてきました。
相手を変えるためには、ものすごい労力を使わなければならなかった(力任せに人を変えるって、すごく疲れる!)。
でも、FAP療法で無意識のパワーバランスが変わると、スイスイー!っと自分に有利な現実が作られていくので、本当に不思議。
それはまるで「ブラジルの蝶の羽ばたきがテキサスで竜巻を起こす」バタフライ効果のように、最初はほんの小さなきっかけで起きるんです。
私がFAP療法で取り組んだたった1つのテーマが、無意識のパワーバランスを変え、相手の出方を変えていく。
もちろん軽くなった私自身も、これまで選択できなかったことが選択できるようになり、その選択が周りの人にも影響を及ぼします。
それは水面に広がる水紋のように広がっていき、その影響力は、最終的に想像もできなかった大きなアウトカムへと変化していく。
その先に広がるのは、過去の私では想像すらできなかった、美しく心地よい世界なのです。
(つづく)
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