3/30 「家族の一員となった養子の病気」 Blog

先祖と同じ年齢で心の傷を繰り返す「記念日症候群」

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親や祖父母が経験したのと同じ年齢や同じ日付で、似たような体験することがあります。

フランスの詩人、アルチュール・ランボー(1854-1891)は、6歳の時に軍人であった父親が家を出て行きました。

ランボーの家族は、その歴史をたどると、家を出て行った父親もまた、6歳の時に祖父に捨てられていました。

同じ年齢の息子を残して父親が家族から去るという家族の繰り返しが起こっていたのです。

また、『The Ancestor Syndrome』(ご先祖さま症候群)に出てくるケースでは、89歳の男性が何らかの理由でエスカレーターで転んで頭を負傷し、事故がきっかけで体調が悪くなりました。

この家族の歴史を辿ってみると、その男性の父は10月26日に一人で外出し、地下鉄に乗ってデパートに行き、そこでエスカレーターに乗って頭から転落し、1階から転げ落ちるという事故に遭っていました。

この家族の歴史を調べると、10年前の同じ10月26日に、その男性の父は奥さんを亡くしていました。

つまり、妻の命日に頭から転落したということです。

このような、家系の中で重要な出来事が起こった時期に、子孫が影響を受ける現象を、記念日症候群the anniversary syndromeアニバーサリーシンドローム)といいます。

恋人や夫婦間で、付き合った記念日や入籍した記念日をお祝いするように、家系のある人物が経験した出来事が、その時期になると無意識のうちに、まるでそのトラウマの存在を主張するかのように、引き起こされてしまいます。

親の歩んできた人生を紐解くと、もしかしたら記念日症候群が隠れていることがあるかもしれません。

私は人生で一番泣いた日々が、同じく人生一番と言っていいほど大きな傷を作り、ずっと泣いていた時代の母と同じ年齢だったことに気づいた時、言葉にできない感情が湧いてきました。

思い返せば、当時その年齢が近づくにつれて、どんどんと苦しみに寄せられていく感覚があった。

まるで、ブラックホールに吸い寄せられていくように、どうにかしようにも、吸い込まれていくことに抗うことができない。

そして、苦しみから逃れたいあまりに取った無意識の行動が、当時の母の行動や、その行動をとった時の心境と重なっていることにも気づき、自分がこの辛い日々を送ったのは、運命だったのだと悟りました。

そう、辛い日々を一通り終えて、結局「私のトラウマ」になったものの、元を辿ればこの苦しみは、私自身のものではなく、母のものでした。

もっと遡れば、母よりも上の代の人たちのトラウマなのかもしれません。

私の家系は、この辛い日々をずっと繰り返してきたのかもしれない。

先祖の苦しみとの共通点や、繰り返してきたパターンに気づくことで、得体の知れない苦しみから解放されます。

そう、この苦しみは、ダメな自分が生んだのではなく、先祖との繋がりによって生まれたものだから。

それに気づくだけで、苦しんでばかりに見えていた先祖が、「うちの家系にはこんな素晴らしい資質があるよ」と、私の人生がうまく回るように、手を貸してくれるような気がするんです。

(つづく)

<参考>

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