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直感や感覚を司る右脳と、言語や論理的思考を司る左脳を繋ぐ脳梁がうまく働いていないと、右脳と左脳が喧嘩して、気持ちと行動がちぐはぐになります。
頭の中でお父さんとお母さんが喧嘩しているような感じ。
右脳の不安を左脳がキャッチできないから、左脳は右脳に対して「何を言ってもこいつは変わらない!」と思っているし、右脳は「何度訴えてもわかってもらえない!」と嘆いている。
脳梁の接続が悪いと、こんなやりとりを一人で頭の中で繰り広げているわけですが、これが対人関係に投影されると、「通じ合えない〜〜!」という悪夢を、何度も繰り返してしまいます。
パートナーシップを例に挙げると、夫に発達障害(自閉スペクトラム症など)や回避型愛着障害などがあり、共感性に問題があると、妻にうつや無気力、パニックなどの症状が現れてしまう。
(※アスペルガーは男性に多いので、夫の問題として書いていますが、妻がアスペルガーの場合は夫がカサンドラ症候群です。)
このとき、妻側に現れる症状を「カサンドラ症候群」と言います。
妻が困っている時、向き合ってほしい時こそ夫は他人事で、形式だけの問題解決を試みようとしたり、あるいは気にも留められていなかったりと、通じ合えないストレスで、妻は自分の気持ちが麻痺していく。
育児や仕事などに精力があり、表面的には「いい旦那」に見えている場合も多いので、妻のストレスは家族以外の人にもわかってもらえないことが多く、四面楚歌(助けがなく、まわりが敵ばかり)のようになります。
原因は共感性に問題のある夫側にあるのに、周囲に相談したら「そんなにしんどいなら、心療内科に行ってみたら?」と、あたかもヒステリーを起こす女性側がおかしいのだと問題を押し付けられ、妻の感じていることは否定されてしまいます。
(ヒステリーは「子宮」という意味で、歴史的にも女性の病気だとされてきました。)
その結果、妻は心身ともにどんどんおかしくなって、自我(自分が自分であること)から追い出されたような感覚になり、いよいよ妻は誰とも通じ合えなくなってしまう。
この現象を脳に当てはめて説明すると、右脳の感じる力を、左脳によって否定されてきた、ということになります。
そう、脳梁が繋がっていないのは、右脳のカサンドラ状態。
脳梁がきちんと接続されると、右脳の感じていることが左脳に伝わって、左脳がそれを適切に言語化してくれます。
そうやって、自分の脳が「通じ合える」状態になると、相手の行動や言葉に対して右脳で感じたことを、瞬時に左脳が言葉にするので、「不安なんだけど〜〜!!この状況どうにかして〜〜〜!!」と、自分でもどうして欲しいのかよくわからなかった頃に比べて、相手に伝わる言葉が選べるようになります。
そう、これまで通じなかった話が、少ない言葉で正確に伝わっていく。
脳梁は、パートナーと自分の心を繋ぐ橋でもあるのではないかな?と考えています。
では、脳梁を繋ぐにはどうしたらいいか?という話ですが(これを早く言えよ!って話ですよね!笑)、遺伝子コード「TCF20(ティーシーエフニジュウ)の還元」を7回1セットでたくさん唱えるだけ。
遺伝子コードとは、唱えるだけで生きづらさの原因である特徴的な遺伝子のスイッチをオフにしようという手法で、還元は「元に戻す」という意味。
言葉の持つ力に注目した大嶋先生考案の手法で、詳しくは本が出版されています(『あなたを困らせる遺伝子をスイッチオフ!: 脳の電気発射を止める魔法の言葉』)。
そして、脳梁の働きをよくするコードが、TCF20の還元です。
唱えるだけで、自分ともパートナーとも通じ合えるようになる。
そんな素敵なことが起こるんじゃないかとワクワクしています。
(つづく)
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