前回の記事はこちらから

なぜ収入が多くてもお金持ちになれないのでしょうか?
前回の記事では、Netflixドキュメンタリー『ハウ・トゥー・ゲット・リッチ』をご紹介し、お金を稼ぐ能力と、お金を管理する能力は、必ずしもイコールではないというお話をしました。
このドキュメンタリーで一番最初に紹介されたのは、6年前に結婚し、娘が2人いる夫婦でした。
妻が高収入で家計を支え、夫が仕事を辞め、専業主夫として家事や育児を行っていました。
ある月の収入はおよそ25,000ドル(現在のレートだと、日本円で約367万円)もありましたが、支出はそれを上回る27,000ドル(約396万円)。
月収350万円以上もあるのに、30万円の赤字だったんです。
この夫婦を見ていると、妻は「私が稼いだお金だから」と言って、夫にあまりお金を使わせたくありませんでした。
夫は、「対等に話ができない」と言って、仕事をしたいと訴えます。
妻は歩合制の仕事だったので、1人で家計を支えないといけないプレッシャーから、収支を計算せずにお金を使っています。
お金や子育てについて話し合おうとすると、いつも喧嘩になり、話が平行線になってしまう。
家計を支えるために社会で闘う妻と、家族のために話し合いをしようとする夫は、同じように家族を思っているはずなのに、お互いを責め続けてしまいます。
なぜこのようなことが起こるかと言うと、幸せには順番があるからです。
『精神科医が見つけた3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法』(樺沢紫苑著)によると、幸せは、セロトニン的幸福(心と体の健康)、オキシトシン的幸福(つながり・愛)、ドーパミン的健康(成功・お金)の順番で求めることで、全てを手に入れられるのだそう。

最初に成功(ドーパミン的幸福)を目指して働くと、体がボロボロになったり(セロトニン的幸福の失敗)、家族との繋がりの時間が持てなくなったり(オキシトシン的幸福の失敗)します。
1人で「調子がいい」と感じ、健康でいられてはじめて、誰かと繋がることができます(セロトニン→オキシトシン)。
誰かと繋がることで、周囲のサポートが得られ、仕事の成功が加速されます(オキシトシン→ドーパミン)。
そう、お金で得る幸福は、最後なんです。
上記の夫婦は、パートナーとの話し合いや歩みよりも前に、奥さんが「私が頑張らなきゃ」と、ドーパミン的幸福を追い求めていました。
三角形のピラミッドの頂点を支える土台がグラグラだったんです。
だから、お金の問題を抱えていてなんとかしようとした時に、痛みが出るのは当たり前なんです。
なぜかというと、お金の問題に向き合うということは、ピラミッドの頂点から逆算して、下に降りていくようなもので、
それはお金の問題のように見えて、実はオキシトシン的幸福(人との繋がり)が不安定であるということだから。
パートナーとの繋がりがなく、孤独だということを突きつけられるから、痛みと苦痛が出てくるんです。
起業家のラミットは、夫の仕事探しの背中を押しました。
そして夫も収入を得ることで、家族の中で発言権を得られ、夫婦のパワーバランスが均衡になり、新婚の時のような仲の良さを取り戻しました。
奥さんが1人で頑張る必要はなかったということですね。
お金に問題を感じた時は、ピラミッドを下向きに掘り下げることで、豊かさを受け取る器も少しずつ広がっていくのだと思います。
(つづく)
<参考>
https://www.netflix.com/title/81410436
***
関西万博の紹介 第3弾は、イタリア館です。




イタリア館は、本物がたくさん飾ってあってすごかったです。
ミラノ万博で日本館がトップクラスの人気だったため、イタリアの方々が日本人を喜ばせたいと、本物をたくさん持ってきてくださっているようですね。
そんな背景を知ると、ますます展示が特別に感じられますね。
次回もお楽しみに^^