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貯金タイプの傷

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愛情や思い出を形で保存したいという願いが強く、ものを買っては溜め込んでしまうタイプは「コレクタータイプ」。

コレクタータイプはものがどんどん溜まっていくので、使った分だけお金が減ってしまう。

それとは真反対に、お金を使うと落ち着かなくなり、貯め込んでしまうのが「貯金タイプ」です。

貯金タイプは一見、お金が貯まるので良さそうに聞こえますが、そこに心の傷が潜んでいると、引っ越したいのに住む場所を変えられなかったり、お金はあるのに不安で使えなかったりします。

面白いのは、貯金タイプは必ずしも「我慢できたね」と褒められてきたわけではないということ。

肛門期(1歳半〜3歳ごろ)は、親と一緒にトイレットトレーニングをしながら「出す」「溜める」を自分の体で覚える時期です。

貯金タイプは、その時に我慢したことで安心したというよりも、「まだ?早くして!」「いつまで座ってるの?」と、出すことを急かされた経験をしています。

排泄の場面で、「流して」「早く出て」などと急かされると、出す前には自分の感覚(出すことも、我慢することもできる)だった主導権が、出した瞬間から親に移ってしまう。

つまり、出す前までは自分でコントロールできたのに、出したものがどう扱われるかは自分で決められなくなってしまいます。

親が主導で出すタイミングを決められると、子どもは出すことは自分のペースでは許されないと学びます。

だから後年、お金を出す瞬間に緊張が走ってしまう。

お金を使った瞬間に、「もう戻らない」「失敗を監視される」、そんな緊張として再現されるので、お金が自分の手から離れることに恐怖を感じます。

貯金タイプの心の傷は、減ることそのものというよりも、「出す」瞬間に自分のコントロールが外れるところにあるのかもしれません。

このタイプが癒やされるために必要なのは、お金を使うことに慣れることではありません。

出した後に自分の感覚や安全が守られなかった経験を癒す、つまり「出しても主導権は自分のまま」という体験を積み重ねることです。

例えば、まずは不安が出すぎない範囲で、金額を自分で決めて、使い道を誰にも言わず、出す前・出す瞬間・出した後まで全部自分が決めてみること。

出した後に誰にも急かされない時間を作るため、支払いの後すぐ次の用事にいかず、5分だけ余白の時間を取ることなど。

貯金タイプの癒しは、出した後も「自分が自分のままでいられるという体験を体に教えていくことから始まります。

それが安全な排泄のやり直しとなります。

(つづく)

p.s. 明けましておめでとうございます🎍
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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この記事を書いた人

心理系に興味があったものの情報系の道に進み、やっぱりカウンセラーが諦められなくて転身。

このHPを作りました。
インターネットワークも脳のネットワークも得意。なんちゃって。

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